「キラット便り」カテゴリーアーカイブ

ご挨拶

中田さん1新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

理学療法士の中田です。

キラット便りの投稿がご無沙汰になっておりましが、

本年度より、今まで以上にどんどん投稿してまいりますので、

どうそ宜しくお願い致します。

2017年3月とよなかCHAMBER『とよなか企業探訪』にキラットが掲載されます!

皆様に愛されお陰様で(株)キラットは間もなく9周年を迎える事になりました。m(__)m

この度豊中商工会議所様の御厚意により、とよなかCHAMBER企業探訪のコーナーに

(株)キラット リハビリ訪問看護ステーションを掲載頂く事になりました

地元広報紙にいざ我が社が掲載されるとなれば、やはり嬉しいの一言です(^▽^)

これを励みにこれからも一同力を合わせ頑張りたいと思います!unnamed

 

キラット技術勉強会【胸椎椎間関節】

先日はリハスタッフ向けの技術勉強会を開催しました。

今回は【胸椎椎間関節の回旋】です。胸椎は肩関節挙上に大きく関わっています。今回の治療を行うことで肩関節挙上角度は簡単に10~20°改善することができます。

また、起き上がり動作時の体幹回旋運動が生じやすくなり、起き上がり動作がスムースに行えるようにもなります。

スタッフも効果を感じながら実技練習を真剣に取り組まれていました(#^^#)

少しでも利用者様の日常生活動作の改善を図れるように努力してまいります。

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PT・OTにおける食事動作の介入について

 前回、摂食・嚥下に対するPT・OTの関わりについてお伝えさせて頂きました。今回は、食事時の姿勢、環境設定のついてPT・OTが介入できることをお伝え致します。現在、食事は自力で行えているが、今の姿勢で本当に良いのか?などの疑問が少しでも解決できたら幸いです。

<食事姿勢のポイント>

①頭が軽く引けている(右図)

・咽頭から気管へ角度がつき、食道に食べ物が流れやすくなる。

・顎と胸の距離は指3~4本入るくらいの前屈角度が適切である。

②足底全体が床に接地している

・足底が床に接地することで、しっかりと「噛む」ことが可能

・接地していないと、咀嚼力が15~20%低下すると報告がある

・高齢者は咀嚼力がそもそも低下傾向にある

③テーブルとイスの高さが適切である

・テーブルの上の食べ物が少し見下ろせる高さのイスが良い

・自然に頚部が前屈でき、顎と胸の距離が指3~4本入る角度になる高さが適切

 

 

食事の際、何に座っているかは人によって様々であると思われます。イス、車椅子、ベッド、正座など

環境の違いにより、適切な姿勢でないことも、見受けられます。姿勢によって、食事が「楽しみ」から「苦

痛」になることもあります。例えば、食事時間が長く疲れる、胃の圧迫感、姿勢崩れによる痛みなど、姿勢

によって良好な嚥下を妨げる要因にもなります。キラットでは、食事時の環境設定、車椅子調整などが

できるように、スタッフ一同、話し合いながら取り組んでいきます。是非、お声掛け下さい。

 

 

摂食・嚥下に対するPT・OTの関わりについて

 

前回、低温ヤケドに対する対処方法についてお伝えさせて頂きました。今回は理学療法士、作業療法士が摂食・嚥下障害のリハビリテーションに、どのように関わることができるかについてお伝え致します。

 

〈摂食・嚥下〉

     ①先行期:飲食物の形や量、質などを認識する。食事という行為を「理解」できる必要がある

     ②準備期:飲食物を噛み砕き、飲み込みやすい形状にする

     ③口腔期:飲食物を口腔から咽頭に送り込む

嚥下 ⇒ ④咽頭期:飲食物を咽頭から食道に送り込む

嚥下 ⇒ ⑤食道期:飲食物を食道から胃に送り込む

 *①~⑤のどの段階で支障が生じているかを分けてみることで対応、指導、訓練内容が変わってきます。理学療法士・作業療法士では③口腔期への介入が一部可能です。介入によって、  ④咽頭期がスムースに行える環境を整えることが大切になってきます。

 

 

 

〈嚥下と姿勢について〉

 嚥下(ゴックン)する際、頭の位置が肩より前方にあると、前頸部筋が緊張状態になる為、嚥下に不利な状態となります。高齢者に多い、円背(猫背)姿勢は頭の位置が前方になるため、嚥下に影響を与えます。

 嚥下は頚部の緊張を取り、嚥下諸器官の動きをスムースにする、呼吸を安定させる、覚醒を促すことが重要になってきます。理学療法士、作業療法士は円背姿勢の修正、前頸部筋群の筋緊張緩和、嚥下筋群の筋力向上などの介入が行えます。嚥下機能向上には姿勢の修正、嚥下筋、体幹筋などの筋力面への介入が必要不可欠です。言語聴覚士による嚥下介入と連携することで、より効果的な関わりが行えると認識しています。

低温ヤケドに対する対処方法

 

前回、リハビリテーションについてお伝えさせて頂きました。今回は高齢者の日常生活で起こりやすい低温ヤケドについてお伝えします。利用者様への対応の一助になれば幸いです。

 

〈低温ヤケド〉

高齢者の方で多いのが、湯たんぽ、電気あんか、こたつ、ハロゲンヒーターなどでの低温ヤケドです。低温ヤケドの見た目は皮膚が少し赤くなる、痛みがある、ヒリヒリする状態です。皮膚は以上がなさそうに見えても、その下の脂肪組織が大きなダメージを受けている場合があります。湿潤療法(湿潤療法用の絆創膏を貼る、ない場合は食品包装ラップに白色ワセリンを塗り、塗った側を患部に当て、ラップがずれないように固定し、包帯を巻いておく)をしても痛みが出たり、腫れてくるならすぐに病院への受診が必要です。 

 

 

 

〈なぜ、高齢者に多いのか?〉

 加齢に伴い、皮膚にある神経細胞の数が減るため、温度、圧力や痛みに対する感受性が低下することが原因の一つとされています。

 

 

〈低温ヤケドのメカニズム〉

 長時間温められると皮膚だけでなく、その下にある脂肪細胞まで熱が伝わって行きます。皮膚表面は血液循環によりひやされやすい傾向にありますが、深部の脂肪細胞は血流量が少なく冷やされにくいため、ヤケドを起こしてしまいます。

低温ヤケドは脂肪細胞のような皮膚の深いところで起こる為、重症化しやすい症状です。やけどのレベルは4つに分けられ、重症度によっては細胞組織が壊死することもあります。そもそも低温ヤケドにならないように、湯たんぽなら厚いタオルを巻いて表面温度を下げておくことや、カイロで靴下用を靴を履かない状態で使用すると酸素供給が多くなり、温度が上がり低温ヤケドを起こしやすくなります。同じ箇所を温めすぎないように注意が必要です。些細なことでお相談頂けたら、対応させて頂きます。